目線の高さ、子どもならではの発見

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先日、みんなで歩いて買い物に行った日のことです。

ちょうど桜が満開だったのでみんなでお花見しながら歩いているとひとりの子はずっとしゃがんで下を向いていました。

声をかけると、「クローバー探してる!」とのこと。

こんなにも満開の桜よりも、いつだってその辺に生えてるクローバーだって!?と思いながらも、わたしも下を見ながら歩いてみることに!

すると、アリやダンゴムシがいたり、たんぽぽやホトケノザが咲いていたり。

どれも珍しいものではないですが、春を感じられる生き物や植物がありました。

去年まで保育士として働いていたので、子どもの目線の高さでモノを見ることや、しゃがんで話すことは当たり前だったのですが、保育から離れて1年。

小学生・中学生と関わって過ごす中でしゃがまなくても目線が合う子たちばかりなので地面にも春があることをすっかり忘れていました。

子どもたちだからこそ発見できることはたくさんあります。KAKERUで日々一緒に過ごす中で、“あ〜これ好きだったなあ”“懐かしいなあ”と忘れていたことを思い出す瞬間が多々あります。

川で石を見つけたら、もっとよく飛びそうな石を探して水切りしたくなるし

たんぽぽの綿毛を見つけたら、吹かずにはいられないし

きれいなお花を見つけたら、匂いを嗅いで蜜を吸ってみたくなるし、頭にちょこんと乗せたら可愛いし…

今のわたしはついつい、時間・やらなくてはいけないことに追われて、トキメキを発見することすらできなくなってしまっていると改めて気付かされたのです。「買い物に行く」という目的達成のためだけにただ歩いていたら、急に道端でしゃがんだりしませんもんね。

子どもたちはトキメキミッケの達人です。

石を投げても何にも出てこないけど、水切りがうまくいけば楽しい!

たんぽぽの綿毛を思いっきり吹き飛ばし、ふわふわ飛んでいく綿毛を追いかけたらその先でまた何か別のものと出会うかもしれない!

きれいなお花を見てきれいだと感じ、花の色・香り・味を知ったら、もっと“知りたい”が増えて好きになるかも!

わたしたち大人が“何も意味がない”と感じることにも、ワクワクドキドキして夢中になれること、自分の『好き!!!』を知るきっかけになるものや出来事がたくさん転がっているのです。

オルタナティブスクール KAKERUはそんな子どもたちの発見とトキメキを、もっと広げられる場所でありたいと思っています。そして子どもたちと同じ目線の高さから得られる感性を忘れずに過ごしていきたいです。

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